2016年11月23日 星期三

Kyoto building

京都で生まれ育ち、環境との調和を探る建築家が、
「見立てる」「巡る」「組む」「間をとる」「光と闇」など、
12
のキーワードから古都の魅力を新たに探る。
五感で愉しむ散策ガイド。
 本書内容
私は海外の空間をそれ程知っているわけでもないが、
日本の空間にはどうも他では見られないとても特徴的なものがあるように思っている。
それがどのような理由によるものかはまだよくはわかってはいない
だが、その地にあったもの(素材)とその地の気候(風土)
そして人々の信じたもの(宗教)によって形作られたのではないかといったことを
今は朧げながら想像している。
(
「まえがき」より)京都は、神社、寺院、庭園を始めとして日本的な感覚が巧みに表現されている。
京都で生まれ育ち、環境との調和を探る建築家が、
「見立てる」「巡る」「奥へ」「光と闇」など、
12
のキーワードから古都の魅力を新たに探る。
 本書目次
第 一 章 分けて繋ぐ
第 二 章 見立てる
第 三 章 巡る
第 四 章 奥へ
第 五 章 くずす、ずらす
第 六 章 組む
第 七 章 間をとる
第 八 章 透ける
第 九 章 光と闇
第 十 章 水を生かす
第十一章 生けどる
第十二章 墨絵の世界

一.隔離與聯繫
二.借用
三.巡迴
四.邁向深處
五.打散、錯開
六.組裝
七.間-留白
八.穿透
九.光與影
十.水的活用
十一.借景
十二.水墨畫的世界
 プロフィール
清水泰博(きよみずやすひろ)一九五七年京都市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。
東京芸術大学大学院美術研究科修了(環境造形デザイン専攻)
黒川雅之建築設計事務所を経て、一九八七年にSESTA DESIGN設立。
代表作は御母衣ダムサイドパーク(御母衣電力館、岐阜県)
月見橋(静岡県)、平和の交響(兵庫県)、ユニオン・ランドポールシリーズなど。
一九九一年、一九九五年に環境芸術大賞受賞。
現在、東京芸術大学デザイン科准教授。一級建築士。
著書に『景観を歩く京都ガイド』(岩波アクティブ新書)がある。
内容(「BOOK」データベースより)
京都は、神社、寺院、庭園を始めとして日本的な感覚が巧みに表現されている。京都で生まれ育ち、環境との調和を探る建築家が、「見立てる」「巡る」「奥へ」「光と闇」など、12のキーワードから古都の魅力を新たに探る。
著者略歴 (BOOK著者紹介情報」より)
清水/泰博
1957
年京都市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。東京芸術大学大学院美術研究科修了(環境造形デザイン専攻)黒川雅之建築設計事務所を経て、’87年にSESTA DESIGN設立。代表作は御母衣ダムサイドパーク(御母衣電力館、岐阜県)、月見橋(静岡県)、平和の交響(兵庫県)ユニオン・ランドポールシリーズなど。’91年、’95年に環境芸術大賞受賞。現在、東京芸術大学デザイン科准教授。一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
副題の「12のキーワードで体感する」の通り、対象物の鑑賞の仕方や物の見方に応じて12通りの角度から京都の社寺仏閣の建物や庭園、外観を感性豊かに眺め論じた書でした。
著者の清水泰博氏は、東京芸術大学大学院美術研究科修了(環境造形デザイン専攻)で、現在、東京芸術大学デザイン科准教授で、一級建築士の方です。
日本の芸術教育のトップにある東京芸術大学のデザイン科で教鞭を取っておられる方ですし、実際に授業として「古美術研究旅行」で京都や奈良の歴史遺産を訪ねた経験や講義を通して本書のアウトラインが形作られたようです。
歴史的な背景はあまり書かれていませんし、それぞれ取り上げられたキーワードは感覚的なモノが多く、対象物を深く掘り下げるといったところでは物足りませんが、斬新なモノの見方は教えられることが大でした。
京都で生まれ育ち、仕事をされていたわけで、当然京都の社寺に対するアプローチは的確です。写真も多く(モノクロ)、視覚的につかめるようにも配慮されています。巻末に索引と地図が掲載してありますので、京都観光のガイドブックとしても優れモノだと思います。平易な言葉で綴られていますから、感覚的なコメントも理解しやすいと思いました。

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